事業の目的
高度成長期を経て、バブル崩壊はあったものの、日本人の生活は豊かになりました。それによるニーズの移り変わり、満足するレベルの高度化が進んできました。当然、賃貸住宅市場もその波に乗って移り変わってきました。賃貸の建物を建てれば事業が成り立ち、安く建て高く貸す時代を経て、近年ではターゲットを明確にしてニーズを察知し差別化された商品を提供する時代へと変わってきています。そして今、各社ニーズを考えた商品構成・設備グレード・サービスの競争、賃料の価格競争などが激化し、当然資本が大きな会社のみが生き残れるような背景があります。
当社では賃貸管理を専門に行っており、それを通じ、オーナー様・入居者様のニーズをまだ完全にカバーできていないのではないかと考えました。
オーナー様は、土地を活用することで近隣住民にご迷惑をかけたくないという声があります。入居者様は、集合住宅での生活音の問題、戸建て住宅での敷地の管理が面倒なこと、地域・地区への対応が面倒などいろいろとわずらわしく思っています。
そこで考え出されたのが当社の商品、「戸建マンションによるまちづくり」です。これらのニーズをカバーし、また、美しい住環境の整備、快適な居住空間の提供を、この商品を通じ行っていきたいと考えました。そしてそれが何より賃貸商品としての差別化であり、賃貸住宅のレベルをより良いものにすることができます。
事業の内容
当社の商品は、「戸建マンションによるまちづくり」であり、これは戸建てのデザイナーハウスを複数棟建て、それをマンション以上のグレードでマンション管理方式を取り入れながら管理・管護するものだということです。従来の賃貸住宅に満足していない顧客層を狙った商品で、集合住宅では味わえない戸建ての良い特性と、戸建てでは無かったマンション管理方式導入のメリットを合わせ最強の商品構成にして販売します。そしてそれを管理会社が管理・管護するというものが基本的な商品の流れです。
感覚的には、デザインされたハウス、統一された美しいまち並み、心地よい空間すべてをお貸ししますが、実際には建物の室内空間だけの契約となり、防犯・防災・防火設備の優れた建物や美しいまち並み景観を含めた敷地全体は、管理会社が管理・管護を行います。これにより敷地や建物、エクステリアなどは常にきれいな状態に保たれ、入居者様はわずらわしさを感じず生活でき、地域住民にも喜ばれると同時に、土地の資産価値も保たれ建物の資産価値を保護することにもなります。このように賃貸事業の複雑な仕組みを集約し商品化することで入居者様に快適な住環境を提供することはもとより、オーナー様の満足度を拡大することにもつながっていくと考えています。
新規性・独創性の強み、弱み
当社では「戸建マンションによるまちづくり」の商品を第3の賃貸として発表しました。これまで賃貸住宅は長屋から始まり、アパートに変わり、自宅で建てた建物を賃貸にする貸家「かしや」、企画の初めから賃貸目的で建てる戸建賃貸と時代のニーズにより変化してきましたが、すべて居住スペースのみを貸すスタイルでした。この商品は戸建ての独立性と広い敷地空間、マンションの快適性と管理の容易さなど、戸建てとマンションの双方の利点をもった賃貸住宅を提供するという新しい事業で、建物内部の居住スペースはもちろん、心地の良い敷地空間や煩わしさからの解放、生活をより快適にしてくれる生活サポート・サービスなどをセットにして賃貸する仕組みの商品であり、現在社会のきめ細やかなニーズにもお答えできるように構成されています。これはまさに現在社会が理想とするものです。
しかし、採算ベースとしての受注を確保する必要性があり、販路拡大・販売数の拡大が不可欠になってきます。また、管理部門の事業の拡大と人材育成システムの構築が重要なポイントとなり、それを省いてはシステムが成立しないまでかオーナー様の受注拡大にもつながりません。こういったところの将来を見据えた強化が今後の課題に上げられると考えています。
商品・サービス等の提供
現在この「戸建マンションによるまちづくり」の商品はモデルとして2か所の地区で存在
し実働しています。しかし、新しい賃貸住宅システムを提供するニッチ分野の賃貸形式なので、当社が考えているレベルのお客様のニーズにはまだ追いついておらず、資材の調達コストの削減や安定した営業システムの構築、販路拡大、提携、PFI等を進める状況にあると考えています。
これにより商品価格を抑えることもでき、受注の拡大や建築することで地域に溶け込む美しいまち並み景観が生まれ、社会貢献も膨らむことになります。
その結果、オーナー様により良い商品・サービスを、提供していくこともできますし、賃貸ライフのレベルの向上にもつながっていくと思っています。
商品・サービス等の市場状況
賃貸住宅市場では、賃貸物件に対して入居者の割合が減少し利回り優先で建てられた賃貸住宅が崩壊しつつあります。入居者が入って成立する賃貸事業は住み手のニーズを考えた、居住スペース、敷地空間、周囲の環境、管理性などの快適性を兼ね添えた商品が安定した入居率を誇り、いわゆる事業の成功を獲得することにつながっていきます。賃貸住宅事業では、まだ提供しきれていないニーズへの対応をもつ「戸建マンションによるまちづくり」の商品は、今までにない差別化でオーナー様や入居者様の願いをかなえられ、建ててみたい・入居してみたいという気持ちにさせられると強く考えています。
現在の戸建賃貸市場は、1棟当り680万〜1200万で販売されているのが現実であり、当社商品1棟当り780万「本体価格」は決して高くありません。これにスケールメリットによるコストダウンが考えられ、良いものを安くお届けできるように考えています。また、これが大量化・規格化による省力化でさらに良い提案・良い賃貸事業の構築を生み出せると考えています。
マーケチィング方法・販売価格
当社では賃貸住宅市場でのオーナー様の受注、販路拡大、シェア拡大を目標とし、土地活用・資産保全・相続対策・年金対策・投資商品・遊休地の活用・公的まちなみ整備への導入など活用方法を想定しています。これによる管理・管護・サービスの提供事業の拡大や新規事業の立ち上げ、他分野マーケットとの提携、参画を経てオーナー様へのよりよいサービスの提供につなげていけるのではないかと考えています。(たとえば,医療・介護・アミューズメント情報サービス・公共の情報サービスなど)
販売価格は1棟当り780万円です。(現在は、8棟以上建設時の価格であり、1棟から7棟までの建設時は10パーセント〜15パーセント程度の割高になります)
そしてまず、この第3の賃貸としての新しい住み方をオーナー様に知っていただき、そのよさや内容を理解していただくことが必要となります。これにはオーナー様へのPRが不可欠になってきます。当社では現段階をこれと考え、CMや広告媒体、モデルハウスの建設、HPなどでのPRを考えています。
商品・サービスなどが提供されることでの社会的な影響・変化
この商品を通じて人々の住環境がますます豊かになっていくと考えています。また、この商品を通じて新たな産業(サービスの提供分野)が生まれると考えています。そしてなにより近年小規模な地域の空洞化やスラム化を防ぐことができ、地域空間のまち並み整備、安心、安全なまち並み整備といった都市計画的な活用も考えられると思います。
土地をお持ちのオーナー様は、土地活用の有効な手段として高層ビルを建てるのではなく、きれいな整った景観づくりに参加するといった新しい発想の考えをもてるようになり、これが自発的まち並み整備につながっていくのではないかと考えています。
知的財産について
当社では、この第3の賃貸を新しい住まいのカタチとして普及させたいと考えています。特許を取得するにあたり当然独占的市場の確保を行えるのですが、そうではなく社会的貢献事業の一環として幅広く活用していただき、より良い住環境の創造に活かしたいと考えています。それにはこの新業態が悪意に乱用されることや、コンプライアンスに反して活用され利益を生むことを防ぐ必要があります。これを監視すべく特許などの拘束が必要であり不可欠ではないかと考えています。
まとめ
当社はこれを先駆けとして、「戸建マンションによるまちづくり」シリーズとして高齢者対応向け商品や、分譲版の商品を考えています。このように「戸建マンションによるまちづくり」の商品は柔軟に転用でき、使用者のニーズやニーズの移り変わりに柔軟に対応していける商品だと考えています。その中でこれを利用する人たちも、より快適で安心・安全な良質の住環境が提供でき、これを管理・管護することで新たなサービス事業の発生や発展にもつながり経済の活性化の一翼を担うようになると考えています。またビルダー側の立場としては、不況ムードの中、価格の競争のみの営業をして採算が取れないような受注する販売路線から抜け出すことができ、経営に安定を生む柱として考えることができるのではないかと思っています。その結果建設業界の役割、近年あった耐震偽造のような消費者の信頼を失するようなことを起こさず、よいものを安く提供できる責務を果たせるのではないかと考えています。
戸建マンションは、地域社会の中で福祉の発展に寄与していくことがその使命と考え、周辺のまち並みに溶け込むように配置した建物は、軒の高さ、屋根の高さ、外壁の色など全体を統一することで、合理的で機能性に優れたデザインとなり、美しいまち並み景観を可能とします。さらに高い居住性をもたらす、誰にでも安心、安全で住み心地のよい室内空間、そして自然環境を取り入れた癒しとゆとりの空間、それらを含めたユニバーサルデザインを軸に、すべての世代に長く愛され暮らしやすいやさしいまちづくりを目指します。
戸建マンションによるまちづくりをともにつくりませんか。